2024/05/16

うつ状態〜一人で悩まず専門医に相談を

<うつ状態とは?我慢せず早期受診が重要>


 うつ状態とは、気分が落ち込む、やる気がでない、何にも興味が持てない、集中力が低下するなどの精神症状に加えて、不眠、食欲低下、倦怠(けんたい)感などの身体症状も生じる状態をいいます。時には、実際はそのようなことがないのに「悪いことをしてしまった」「お金がない」と感じたり、体の不調を訴え続けたりすることもあります。

2024/04/18

網膜の病気、ものがゆがんで見える加齢黄斑変性

<放置していると失明のリスクも>


 目をカメラに例えるとフィルムに当たるのが網膜で、その中心部を「黄斑」と呼びます。この黄斑が加齢とともに病的な状態になり、ものがゆがんで見える、ぼやける、見たいところが暗くなるといった症状とともに、視力低下をきたすのが加齢黄斑変性という病気です。

2024/03/15

慢性便秘症──診療ガイドライン改定

<重症化で心血管疾患リスクも>


 昨年「慢性便秘症診療ガイドライン2017」が、日本消化管学会により約6年ぶりに「便通異常症診療ガイドライン2023 ―慢性便秘症」として改訂されました。便秘症の定義・分類・診断基準から病態生理、診断検査、内科的治療まで、前版以降の進歩や最新知見が盛り込まれ、便秘症の日常診療には欠かせない資料となっています。

2024/02/15

老け顔(老人様顔貌)─形成外科医にできること

<老け顔になるさまざまな原因>


 コロナ禍で長期間のマスク生活を強いられてきたため、自身の顔貌変化に気が付かず、マスク着用が緩和された現在、「マスクを外した顔を見ると老けた気がする」と驚かれて来院される方が増えています。

2024/01/20

事故・病気リスク高める「睡眠時無呼吸症候群」

 <心臓・脳血管疾患引き起こす恐れ>


 睡眠時無呼吸症候群は、眠っている時に呼吸が何度も止まったり浅くなったりして、体の低酸素状態が発生する病気です。その多くは、あおむけで寝ている時に、舌が気道を塞ぎ、呼吸が止まることで起こります。医学的には不眠などの症状に加え、10秒以上呼吸が止まる状態が、1時間に5回以上みられることが診断基準です。

2023/12/22

食べる力を取り戻す「摂食嚥下リハビリ」

<脳卒中の後遺症、摂食嚥下障害>


 食べ物をそしゃくして、ごくんとのみ込む──普段は自然にできている行為が、脳卒中(脳梗塞(こうそく)、脳出血、くも膜下出血)などの後遺症でうまくいかなくなるのが「摂食嚥下(えんげ)障害」です。この障害が引き起こす「誤嚥性肺炎」は、日本人の死因の上位に入ります。

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