2024/11/15

生きづらさの背景にあるかもしれない[パーソナリティ症]

<パーソナリティ症とは?>


 パーソナリティ症とは、「広い範囲の精神症状や多様な社会適応の困難さ、主観的苦痛を生じるもの」と定義されています。

 パーソナリティ症については診断基準がいくつかあります。米国精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM|5)では、パーソナリティーを「環境および自分自身について、それらを知覚し、それらと関係を持ち、それらについて思考する持続的様式である。

2024/10/18

医療のスティグマと、[NAFLD][NASH]の病名変更

<偏見や差別のない社会のために>


 スティグマとは、特定の人や集団に向けられる否定的な意味づけをされ、不当な扱いを受けることをいいます。例えば、精神疾患やHIV/AIDS、性的嗜好、人種、障害、疾病などへのネガティブなレッテル貼りが、偏見や差別を生じさせる原因となることなどです。

2024/09/19

静かに進み、失明を招く「糖尿病網膜症」

<自覚症状なく、3段階で進行>


 糖尿病網膜症は糖尿病の3大合併症のうちの一つで、目の網膜の血管が傷む病気です。現在、日本人の中途失明原因の第2位です。

 糖尿病では血糖値が高くなり、この高い血糖値が血管を傷めます。網膜には細い血管が張り巡らされており、高血糖が長期間持続すると網膜の血流障害が進み、さまざまな眼障害を引きおこします。

2024/08/18

胃がん・大腸がんから命を守る「内視鏡検査」

<胃・大腸内視鏡検査の重要性>

 がんの部位別死亡統計(2022年)で、胃がんは男性では3位、女性では5位。大腸がんは男性2位、女性1位です。どちらのがんもある程度進行しないと自覚症状があらわれないことがほとんどですが、早期に発見し、適切な治療を受ければ高確率で治癒させられるがんです。

2024/07/23

大腸がんから命を守る、便潜血検査の重要性

 <早期発見・治療で治せるがん>


 大腸がんは、部位別に見ると日本で最も多くの人がかかるがんです。2019年には約15万人が新たに診断され、年間5万人以上が亡くなっています。

 早期の大腸がんは症状として現れないことがほとんどです。血便や下血、便通異常(便秘、下痢、便が細い)貧血、腹痛、体重減少などの自覚症状が出た時にはすでに進行がんになっていることが多く、これが大腸がんの怖いところです。

2024/06/21

患者を総合的に診るプライマリ・ケアの重要性

<プライマリ・ケアとは?>


 プライマリ・ケアの定義や意味合いは幅広く、用いられる場面や状況によって若干ニュアンスが異なる場合がありますが、「健康問題に関する相談を何でも受け、病気を診るだけでなく予防や健康増進にも対応し、必要であれば各診療科の専門医や介護・福祉サービスなどにつなぐ、いわば【医療や介護・福祉の窓口】というべき診療、医療サービス」のことをいいます。

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